[snap]どこまでをシンメトリーとするか

部屋の中に中心となる存在を設定して、そこからシンメトリーな配置をすると安定感のある配置になります。海外のインテリアではリビングでは部屋の中心には暖炉があって、それが部屋の真ん中に来ることが多いですね。

では、暖炉は必ず部屋の真ん中にないといけないのでしょうか。
この部屋では暖炉は奥の壁の真ん中にあるわけではありません。手前のソファやチェアにしたところで必ずしも暖炉に対してシンメトリーには配置されていませんね。にも関わらず、暖炉は奥の壁できちんとこの部屋の視界の中での主役の位置を確保していますね。
たとえ壁の中でのセンターに位置していなくてもいいのです。左右に設けられた飾り棚との関係がきちんとシンメトリーであることで場の中に中心を作り出して見た目の安定感がしっかりと演出できています。

目線を変えて入り口の方を見るとまた同様に、手前の空間の方が広く、暖炉側のスペースの奥行きは詰まっています。部屋の入り口は必ずしも部屋の中心に合わせて作られたわけではないのです。
手前に立てられた丸い柱が部屋の入り口に対してシンメトリーの関係を作っていて、柱に添うように置かれたソファが入り口からの動線を左右に振り分けます。それだけでこの入り口は安定感のある配置に見えてくるようになっています。

さらに、入り口を外側から見るとこのように手前のテーブルから奥の壁に掛けられた絵まで綺麗にシンメトリーとなっているのが面白いですね。

シンメトリーな配置は確かに美しいのですが、それにこだわりすぎるあまり、部屋の中のあらゆるもの中心線を揃えようとし過ぎると、制約が多すぎてかえって窮屈な配置になってしまうこともあります。

図面などを見ていると何もかもが揃っていないと見た目がおかしくなるのではないかと錯覚してしまいがちなのですが、一度に見える範囲は一方向ですから、全体の中心を揃えるよりも、視界に入る範囲を揃えつつ、全体の配置にはある程度寛容に考えたほうがうまくレイアウトが決まるのではないかと思います。

出典:domaine home

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