[clip]ベージュ リビング

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古いものを効果的に残しながら、新しいものを合わせて部屋を作り上げるというのは、ひとつの建物を永く受け継いでゆく欧米の文化ではポピュラーな手法です。時の経過を経て風化していったものというのは金銭だけでは計れない価値があります。単に古臭いものとして排除してしまうよりは、積極的に取り入れて生かしていきたいものです。
この部屋の天井は古い構造体をそのまま見せて使っています。壁は塗りむらのあるアンティークっぽい仕上げにして見上げる天井の雰囲気に合わせています。
床はカーペット敷き。壁の色合いと合わせつつも、パターンなどの付かないすっきりとした物を選んでいます。床面をフラットな質感としているのはそこに置かれる家具がモダンテイストのものだからです。
直線的でシンプルなセンターテーブル、曲げ合板で作られた手前の椅子、金属の脚を持ったスツールなど現代的なデザインのものが置かれて、古いものと現代的なものがまとまったカラーリングの中で調和しながら混在し、これからまた新しい時間を刻んでゆきます。
リフォームなど古い建物に手を加える場合などには参考になるのではないでしょうか。

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