Paris メゾンエオブジェ 2017/1月 レポート③
“Maison et Objet” 1月の視察のレポート。第三弾。
今回はポルトガルの陶器メーカーが素敵だったので、写真をご紹介。
豆知識<Maison et Objet とは?>
年に2回、1月と9月に開催される見本市。インテリアに関するデザインの見本市の総本山と見なされている。
家具、装飾品、テーブルウェアなど、最新のインテリアデザインの事情やトレンドを知るため、また最新の商品を購入するため、仕入れ人や店舗経営者なども来場する。
パリ・ノール・ヴィルパントの25万?弱の会場を借り切り、更にその会場を拡張している。約3000社が出展し、インテリアや家具、デザイングッズなどの経営者や仕入れ人合わせて約8万5000人が来場。経済効果も絶大、というイベントです。
メゾンエオブジェの中に魚河岸?!
目を疑う光景に近づいてみたら、なんとすべて陶器でできているじゃないですか!
この再現力。確実に日本の魚河岸を知っている人のアイデアですよね。
氷を敷き詰めた木箱に並べられた赤いお魚の反り具合といい、目の輝きといいリアル!なぜこんなにリアルな描写ができるのか?
ブースの中に入ってわかりました。こちらのブランドはポルトガルの「Bordallo Pinheiro」と言って、動物や野菜などをモチーフとした陶器を作っている老舗メーカーでした。
あまりの美しさに何枚も写真を撮ってしまいました。
1884年創業の大手メーカーのモットーは「伝統美術の中にモダンスタイルと取り入れること」。高い技術と本物に近い写実性へのこだわりによって、美しい造形を作り上げるのですね。お見事!
オーブンはダメみたいですが、食洗機やレンジはOKみたいです。流石に家の中でこんな風に飾る事はないでしょうが、食卓を華やかにしてくれる事間違いなし!
ですが、残念ながら今日本でこちらのメーカーを店頭販売している会社はないようです。(ネットショップで扱ているのはチラホラ見かけますが)
私の扱うクッションもそうですが、ここまで装飾性を持たせた食器となると、実用重視の日本ではまだまだ二の足踏んでしまうのでしょうか。残念です。
ピッチャーだってこの通り! 鳥、魚、植物、動物など。あらゆるモチーフで作られているのが素敵。選ぶ楽しさがありますね。
個人的にはリスが気になります。当然口から中身が出る構造ですが、尻尾を持ってサーブするのが可哀そうな気もするけどやってみたい気もします。
お値段はお店のHPの参考価格で53.5euroなので、目が飛び出るような値段ではないですね。機会があればぜひ。
ちなみにランプの陶器シェードも作っています。
写真は野菜をモチーフにしたシェードと同じシリーズの食器たち。トマトとレタスでしょうか。ごはんが一際美味しく見えそうですね。
インテリアとしては、ここまで色と形が限定されると細目に入れ替えができない分、しっかり作りこんだ部屋のコーデにするしかないなと思いますが、このランプシェードを主役に素敵なダイニングを作るというのも楽しい気がします。
次回は今回のメゾンエオブジェで一番の目玉だった照明器具たちに焦点を当てたいと思います!
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