差がつくディスプレイ術

 
 

雑貨を飾る時は自由に楽しむのが一番ですね。でもいくつかのコツをつかむと、もっとディスプレイが楽しくなりますよ。今回は雑貨の飾り方が上達する方法を少しお話します。

 
 

飾るということを意識する

例えば、飾る場所を決めると目的がはっきりします。自分だけでなく、誰かに見てもらうことを意識することで自ずと見せ方が変わってきます。
自分も含めて”見られる”為に飾るということを意識に置く事が大切です。ファッションや、メイクと同じだと思います。
お店やお部屋に置いて、ディスプレイするということは身だしなみであったり、第一印象を決める顔の部分だったりするのです。

 
 

意図を強調する

誰もがディスプレイに最大限の関心を持っているという訳ではないので、なんとなく置かれた物たちは、何となく見過ごされてしまいます。
ですから印象的なディスプレイにする為には、飾ってあるということを強調する必要があります。
ここに何となく物が置いてあるのではなくて、飾られているんですというメッセージを発することが必要です。
飾りであることを強調する為に、意図的な配置をします。
同じ物をいくつか並べたり、ラインを揃えて整然と並べたり、左右対称に並べたりすることで人の手で意識的に並べられたということがわかると不思議とそのディスプレイに目がいくようになります。

 
 

テーマを決める

よく言われていることだと思いますが、この場合のテーマとは何でしょうか?
具体的には、何を主役にして飾るのかということで考えるのが一番わかりやすいです。
趣味の物を飾るなら、それがテーマになると思います。例えば、器とか趣味で集めている物などですね。
自分で撮った写真を飾ることもありますね。写真に撮られているもの、被写体がテーマになったりもするでしょう。
また、季節で変わる物をアレンジするというのは、その季節感がテーマになるはずです。
主役を決めて、周りに添える物を決めてゆくのです。
夕食のメニューを考えるのに似ていると思います。

 
 

ひとまとまりにする

テーマの設定とその意図を強調する為に、ディスプレイの場所に一定のルールを定めます。
色の数をまとめるとか、素材感を揃えるとか、大きさを揃えるとかです。
何かのルールを決めて、置かれている物がそのルールの中にあるようにします。
逆に言えば、一定のルールで集められた意図的な物だけが置かれているということが、ディスプレイ上の演出です。
こうすることで、飾る場所の全体がひとまとまりに見えます。
ここにはちょっとアンティークっぽいものばっかり置いてある、とかいう印象を与えるのが演出です。

 
 

対比の関係を作る

何かと何かの間にギャップがあった方が、印象は強い物になります。
ちょっとダメージがあるような、がらくたっぽい雑貨の中に生花や観葉植物などがあったり、
モダンでスクエアな器の中に、貝殻や枝のような有機的な物を飾ってみたりすることです。
相反するようなものをまとめて置くことで、見た目のコントラストをつけて飾るということです。

 
 

複合的に考えてみる

上で述べたように、統一感を持たせることとギャップを持たせることとは矛盾するように感じるかもしれません。
でも、必ずしもそうではないのです。
ある面では共通で、ある面では別の物という組み合わせを作ることはそう難しいことではありません。
布でできたものと金属でできた物を組み合わせるとき、質感は柔らかい物と、固い物ですから全くの逆の物になりますが、他の要素をあわせることはできます。例えば、どちらも丸い球形をしていたらどうでしょうか?形の上では統一感があります。
質感がそろった物であれば、陶器のような物で揃えたとしても、今度はその色を変えることはできるのではないでしょうか?
ある一面ではそろっていて、また別の面では対比があるという関係を作ると、とてもインパクトのあるディスプレイになります。

 
 

シーンの中での位置づけ

ディスプレイがされている空間との関係も見てみましょう。
モダンなデザインの空間に、あえてアンティークな物を置いたりしてみるのもディスプレイと、それが置かれた空間との対比を作るという意味では面白い結果を生みます。また、部屋のテーマカラーにそった物が置かれていると空間になじみやすいです。
当然と言えば当然なのですが、これをちょっと気をつけると全体を見た時の印象はぐっと良くなります。
ディスプレイとは別の場所の要素を、ちょっと引っ張ってくるだけで全体がディスプレイの為の背景として生きてきます。
黒い物をディスプレイの方の主なカラーにした時は、別の場所においてある小物、例えばクッションやカーテンのタッセルなんかにちょっと黒い物を入れておくのです。部屋の中のベースカラーに対して、ディスプレイと同じカラーリングが部屋の所々になされていると、全体の印象がまとまります。
これは、ディスプレイしている場所だけで印象をつくるよりも何倍も効果があります。

 
 

要点をおさえて組み合わせる

全体のまとめになりますが、ディスプレイする物にはそれぞれ形・素材・色・大きさといった要素があります。
また同じようにそれが置かれた空間にも広さ・素材・色などの要素が存在しています。
各要素に共通点を持たせる部分、変化を持たせる部分、対比を作り出す部分など、役割を割り振ってゆくことで意識的にディスプレイを考えてゆくことができます。
こういうバランスを作ってゆくのが上手なのが海外のインテリアです。
このサイトでは定期的に海外インテリアの中から例にとって、どういうバランスでディスプレイを構成しているのかを解説しています。
たくさん見ることで、組み合わせができる目を養うことができますので是非、意識してディスプレイの例をたくさん見て色々なパターンを参考にしてみてください。

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