通路の床にパターンをつける。モノトーン編
廊下などの通路は通り過ぎるだけの場所です。特別な機能が必要な場所ではありませんがそれだけに演出を考えておかないとありきたりな、なんの面白みもない場所になってしまいます。長時間いるリビングなどの部屋と違い、歩いて通り過ぎるわずかな時間だけしか目にしない場所なのでインパクトの強い、大胆なデザインにしても意外とうるさく感じなくて、柄などのチョイスで冒険のしやすい場所だとも言えます。
白黒を交互にならべる
house of tiles
市松模様とか、チェッカー模様とか呼ばれる並べ方のパターンです。王道のデザインと言えるでしょう。
簡単に印象的な空間が作りやすいです。
hampton hostess
歴史があるクラシックなデザインパターンなのでホテルやレストランなんかで見たことがある方も多いのではないでしょうか。
壁の際に接する部分を黒で押さえた方がきれいにみえます。さらに、枠のようにラインが1本入って見える感じで真ん中の柄を囲むと高級感がでます。
traditional home
大理石など、表面に模様がある材料で作ると単調さが緩和されて、素材感が醸し出す高級感が出てきますね。
heritage tiling
廊下のような細長い空間に細かい柄を敷き詰めていくと英国風のデザインになります。
ヴィクトリア期の流行のスタイルです。
右側に三角のギザギザ模様を配置して程よくアクセントが効いていると思います。
これは広い面積を細かいタイルで埋めているので、壁際でパターンを変えて変化をつけています。アクリルの透明なコンソールと、白い壁と黒いスタンドのコントラストの効いたアクセサリーの配置がモダンな演出です。
壁や階段の形に沿ってボーダータイルを並べていくのも変化がついて面白い見た目になりますね。
toppstiles(上2点)
菱形の模様をつける
architectural digest
白黒の面積比率を変えて、白い床に黒いドットのように菱形の模様をつくります。
これもよく見るポピュラーなパターンです。ホールのような大きな空間の床でよく見ます。
市松模様よりも派手さが抑えられて上品、エレガントにみえます。正確なルーツは分かりませんが フレンチスタイルのイメージ。
複雑な模様をつくる
house and garden
こういう細かい柄もヴィクトリアンなデザインですね。複雑な分、空間としても凝った感じになります。
階段の手摺の黒とのバランスが良いですね。
別な素材との組み合わせ
rebeccaward design
長方形のタイルを互い違いに組み合わせて並べて、間に茶色いタイルのようなものをはめ込んでいます。
なんとこれはコルクでできているんだそうです。
素材の違う物を挟むことで、色の違いに加えて質感に変化がついてこれも凝った感じになりますね。
大柄でさらに大胆に
cococozy
床面を大きな柄で構成していくと、シャープさ、モダンさが加わってインパクトのある空間が生まれます。
壁のクラシックな重厚さと床の柄のはっきりした雰囲気との取り合わせがキレのいい印象です。
tempodadelicadeza
白い部屋にハッキリとした黒いラインが入ることで印象が引き締まってみえます。
黒い椅子、額縁を置くことで床だけでなく壁の方にも同じように黒いものを配置して空間全体が同じ印象を作り出すように整えられています。
pierreyovanovitch
これくらい大きく柄を作ると非常に印象的です。
一度見ただけで忘れられない場所になりそうです。
床面が作るインパクトに負けないようにしっかりと主張のある椅子が置かれ、モノトーンの中に色彩を加える意図で絵が掛けられています。
変わった形、柄のタイル
house beauty
六角形のタイルで作られたパターン。
変形タイルを使うと四角いタイルとはまた違った印象の面白さがあります。
housebeautiful
ややモダンな、円を重ねたような幾何学模様のパターン。石のはめ込み細工で作られた、手の込んだ材料です。色の違う石をはめ込んで柄を作る細工はイタリアの古い建造物で多く見られます。伝統的な工芸の技術ですね。
welke
並べていくと連続した絵柄のパターンになるタイルで作られた床。幾何学模様が主体のイスラムの様式の影響を受けたスペインのタイルに多く見られる柄です。
dwell
ごく近年では市松模様のようなタイルの並べ方でのパターンを作るよりも、柄の違う沢山のタイルをランダムに並べて床面を飾るのが流行していますね。
家全体のイメージとして、通路などメインの空間ではない場所の演出に凝ると、より一層おしゃれな家の印象が残るデザインになりますよ。
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