clip:青x金+白 ダイニング
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メリハリが効いた、なかなか強い印象のダイニングルームです。このままのカラーリングを採用したいと思う人は少ないかもしれませんが、強い色彩を組み合わせる場合の参考になります。
この部屋はまず家具がありきの空間です。
しっかりとしたアンティークの家具の存在感を受け止めるに相応しいしつらえを部屋の方に施しています。
テーマカラーとして、濃い青を選びました。高貴な色として使われる色で、クラシックな家具の佇まいとはよく似合います。テーマカラーは一箇所だけでなく、複数の場所に散りばめることで色がもたらす印象を部屋全体に広げることができます。ここでは椅子の張り地、テーブルの上のガラス器に配置してあります。
アクセントとしては、金を取り入れました。照明器具と、額縁を金色であしらって、食器にもちょっと加えてますね。
それから天井。この選択が空間をありきたりでないものにしています。
印象の強い場所にするためにアクセントカラーとしては比較的大きな面積を金色が占めています。無難な配色のバランスからちょっと逸脱した場所を作り、計算されたアンバランスさを演出しています。
そして上手にまとめる為のコツは空白色として白をバランスよく配置している点です。
主張の強い色の間に白を挟み込むことで、視界に感じる圧迫感を軽減して息苦しく見えないようにバランスをとっているのです。また、強い色の間に緩衝地帯を設けてコントラストがつき過ぎないように抑えています。
例えば天井と壁の間のモールディングはあえて太くとって、青と金が喧嘩してしまわないように適度な余白を与えています。
このように色彩的な空白をうまく使うことで、対比させる色を大胆に使うことができます。
西欧のインテリアがカラフルで素敵に見えるのは、モールディングの様式が発達してきたことによる部分が大きいのではないかと思うのです。
白を余白として色彩のバランスを取るということを憶えておくと、カラー選びがまとめやすくなります。
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