clip:コンクリートと古材の寝室



古材風のフローリングの床と、コンクリート打ちっ放しの天井との組み合わせが新鮮なベッドルームです。
どちらもラフさを感じさせるハードな素材ですが、モダン寄りのコンクリートの冷たい印象を和らげる効果が古材風のフローリングにはあります。そのためモダンデザインでありがちな緊張感を適度に抑えて寝室らしいリラックスできる雰囲気を醸し出しています。

床と合わせてベッドヘッドの壁にもフローリングを張り上げています。壁面は一番目線が止まる場所なので床と素材を合わせることでその印象をより強調する効果があります。
モダンデザインというとシャープで均質な素材で統一されたイメージがありますが、近年はそこに素材感を強調したアクセントを加える傾向にあります。

色彩的にはグレーとブラウンという寒色系と暖色系の組み合わせとなり、バランスが難しいのですがそれよりも強い色合いである黒を使って両方の色合いを上手に調和させています。部屋全体のカラーリングをベッドリネンで反復しているのも効果的なカラーテクニックです。

ラフな質感のものに、幾何学的なフォルムの家具や照明器具を合わせて対比的な関係を作っているので古材風の質感が持つ野暮ったさが払拭されて洗練されて見えるようになっています。
木目があるものを嫌う方も多いですが、使い方によっては単調になりがちな空間をこのようにセンスアップするアクセントとして活用することができます。

color scheme カラースキーム
ベースカラー
アソートカラー
アクセントカラー

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